2011年11月21日月曜日

Google Docsに自炊PDFの原本を保管

今までは自炊した本を自宅NASに置いていたのだけど、最近ファンの調子が悪いようで、異音が目立つようになってきました。もうかれこれ5年以上使っているので、いつ壊れてもおかしくありません。

というわけで、自炊した本をGoogle Docsの追加ストレージ(80G)へ集約しました。

Google Docsの特徴
Google Docsのストレージは、無料での容量が1Gと少なめで、Dropboxのようにローカルファイルシステムとの自動同期はできないものの、次のような利点を持っています。
  • 追加ストレージが最も安価(20Gあたり 400円/年、30円/月程度)
  • ファイルサイズ制限がない
  • 職場からもアクセス可能
自分は多くの技術書を自炊してPDF化しているため、これら3つの点はPDF原本の保存場所として非常に重要です。値段は説明不要と思いますが、ファイルサイズに制限があった場合には原本の一括管理がそもそも不可能になってしまいますし、職場からアクセスできない場合はせっかく購入した技術書を仕事で参照できなくなってしまいます。
反面、自炊した本の参照頻度はそこまで高くはなく、頻繁に参照する場合は後述するようにDropboxに一度だけコピーしてしまえば良いため、ローカルファイルシステムとの同期はそこまで必要にはなりません。
さらに、Googleの主力サービスの一つであるため、継続性という点でもある程度信頼できます。

というわけで、Google Docsに決めました。参考までに、比較対象としたサービスの評価についても書いておきます。

Sky Drive
特徴
  • 無料での容量が多め(25G)
  • 追加ストレージが購入できない
  • ファイルサイズ制限が厳しい(50M)
  • 5Gのみローカルファイルシステムと自動同期が可能、Macでも可
評価
  • 自炊PDFはサイズが大きいため、50Mでは多数のファイルがアップロード不可
  • 通常のファイルでも50Mを超えるものは多いため、一般用途でも使いづらい

Dropbox
特徴
  • ファイルサイズ制限なし
  • 無料での容量が2Gと少なめ(ただしキャンペーン等で5G程度まで増量可)
  • 追加ストレージの価格がやや高め(20Gあたり 3200円/年、300円/月程度)
  • ローカルファイルシステムと自動同期が可能
  • 利用可能デバイスの種類や数に制限がない
  • 対応アプリが多い
    • GoodReader、i文庫など
使い方
  • 同期機能が強力なため、現在読書中のPDFを置く場所として活用
  • その他、現在作業中のファイルを格納する場所として幅広く利用
  • アカウントを持っていない人は、こちらから登録すると初期容量が増えます

SugarSync
特徴
  • 無料で利用可能な容量の多いDropBox
  • 追加ストレージの価格がやや高め(20Gあたり2700円/年、270円/月程度)
  • 対応アプリはDropboxほど多くない
  • アカウントを持っていない人は、こちらから登録すると初期容量が増えます
使い方
  • 以前は自炊PDFの原本置き場として使っていたが、現在は利用していない
  • やや利用頻度の落ちるデータの格納先(アーカイブ)として利用
  • Dropboxに格納していたデータを余り使わなくなったタイミングでSugarSyncへ移動

Box.net
特徴
  • 無料で利用可能な容量が多い(50G)
  • 追加ストレージの価格が安い(20Gあたり 300円/年、30円/月)
    • ただし、1000G一括でしか購入できない
  • 無料ではローカルファイルシステムとの同期不可
  • 全般的に重い
  • 更新操作の信頼性が低い
  • サイズ制限がやや厳しい(100M)
使い方

iCloud
特徴
  • iWorkおよびiOSアプリケーションのみ
    • Mobile Documentsフォルダを使えばあらゆるファイルを扱えるが、正式な使い方ではない
  • バックアップや他の用途と共用であることを考えると、無料で利用可能な容量が少なめ(5G)
  • 追加ストレージの価格がやや高め(20Gあたり 3400円/年、300円/月程度)
使い方
  • Keynoteファイルの保存


参考エントリ:
Box.netが期待はずれすぎる

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